慈恵会法力護摩講では、講員が中心になって、出来るだけ多くの人が心を寄せ合い、一心に世界の平和、国土の安穏を祈願する平和運動を展開します。この運動をつよく推進いたします。
世界が平和で、国が安穏でなくて、どうして個人の平和安穏がありましょう。また、同じ人間同士が傷つけ合い殺し合う戦争は、人間にとってこの上ない罪悪です。いかにしても、戦争はなくさなければなりません。
私達は、心から世界の平和、国土の安穏を祈念します。その実現のために、出来るだけ多くの人が『一念』を寄せ合い『一心』をこめて、世界平和、国土の安穏を祈ります。
私達は、信仰者ですから、デモをしたり、アジったり、ゲバをふるったり致しません。
しずかに、つよく、一念をこめて祈ります。
ただ、祈ることは、ゲバやデモより弱いでしょうか?
いやいや、一念をこめた祈りは、大声叱咤のデモや角材をふるうゲバよりもはるかに強大です。世に一念より強いものはないのです。
一念をこめて法を修することにより、生木に火が燃え上がるではありませんか。
しかも、火の中に必ず仏が立つという法力の大護摩を焚いて祈るのです。この一念が通ぜぬ筈はありません。
日本中の人が、いや、世界中の人が一心を寄せ合い、一念をこめて月に一回、法力の護摩の聖火で、世界平和の大護摩を焚きましょう。
慈恵会法力護摩講は、毎月一回、富士山、山腹の天母台において世界平和の法力の大護摩を修します。法界に遍満するこの大護摩の大火焔が、世界の暗雲、世界の不浄を焼きはらって、世界中を赤々と照らすよう、皆さん一人でも多くの人から、世界平和祈願の一念をこめた護摩木を集めましょう。
冊子「法力の護摩」より